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自称進学校に通う意味ってありますか?

タイトルの通りです。

そもそも「自称進学校というワードが多くの人達に認識されている時点で
それだけ多くの関心を集めているわけですが、かくいう私もそんな高校の出身です。自称神学校...。

間接的に母校をdisることになってしまいますが、そこでの思い出はかけがえのないものですし、愛校心も持ち合わせています。
楽しかったよ。

本題です。よく「自称進学校あるあるネタってありますが、当てはまるものばかりでした。幾つか紹介します。

・偏差値55-65
・模試は進研、模試前に過去問を解く
・夏季冬季休業時に補習
文武両道を掲げる
受験は団体戦
定期テスト最優先
・国公立至上主義(難関私立大より国公立)
・合格実績に浪人生を含める
・毎年やるベネッセの外部ガイダンス
・勉强に集中するためにバイト禁止
なぜか家庭での学習時間を記録させられる
・部活を最後までやり遂げることで受験勉强の力がつく
・週末学習会
定期テストは教科書暗記大会
・内職厳禁
・気象警報が出ても平常通り授業
・先輩が書かされた合格体験記の内容と進学先のレベルが比例しない

キリがありませんね。幾つか個人的に追加しちゃいました><
幸い私の出身校はまだ自称進学校の中でもマシな方なのですが、これよりひどい学校が何十校もあると思うと気が滅入ります。

さて、このような学校を卒業された方お疲れ様でした。そして、通っている方、進む方にエールを送ります。加えて、現場の先生方が努力していることは重々承知しています。部活動の指導に学級担任生徒指導進路担当と高校教諭は過労死寸前です。鎖国を続ける閉鎖的な学校体制が改変されない限り、新たな風は入ってこないでしょう。

自身の努力で志望校に合格したとしても、それは「学校のおかげ」と言われ
不合格なら「努力不足」と片付けられてしまうのに生徒はひたすら勉强を続けなくてはいけません。優等生を演じ続けることが美徳とされ、合格ありきの推薦入試枠に入れなかったらそこでハードモード突入だなんて聞いてません。

地方学生にとってはそもそもの選択肢がなく、仕方なくその学校に進学したという生徒も数多くいます。それでも、自分で塾に通ってみたり目標を設定して勉强をする方々は見事合格を勝ち取れました。

ただ、自称進学校という本来味方であるべき存在がとなって、生徒らを捉えています。
・「学校から出された課題のせいで自分のしたい勉强が出来ない。」
→宿題を増やすあまり、むしろ実績が伸びなくなる。「出さないと勉强しない」というが、管理外での教育に責任を持てなくなるため、嫌がる。
・「学校の勉强だけで十分」
→各人の適性にそぐわないどころか、それが障害となっている。

なぜか生徒の進路選択に一番大きな影響を与える自称新学校ですが、国公立大学の合格者数を重視する傾向があります。中学生向けの学校説明会でアピールしたり、学校の偏差値をあげるためにも進学実績は重要ではありますが、その先の将来を見据えたキャリア教育はどこへ行ってしまったんでしょうか。

完全にちょっとした新興宗教のようですが、これが現実でした。この体制を根本的に刷新することなんて文部科学省がひっくり返らない限り無理だと思います
唯一の抜け道「自称進学校」に通っているんだと生徒がどうにかして気づく事だと考えます。
生徒一人ひとりのレベルも志望校も違うのに、一括して管理するなんて不可能です。本番で合格点をとった人が合格者です。

私は尾木ママじゃないし、教育評論家なんて肩書き持っていません。
ただ一人の元高校生として思ったことをここに記します。