「#本田とじゃんけん」から見るネットミームの可能性
ココ最近めっっっちゃくちゃバズってるペプシジャパンコーラのキャンペーン「#本田とじゃんけん」。
残念、本田圭佑の勝利!
— Pepsi(ペプシ) (@pepsi_jpn) April 16, 2019
勝負は1日1回!
明日も勝負を挑みましょう!https://t.co/gJf43J7k2G pic.twitter.com/C1QssfN9rN
全然勝てない
私なりになぜこれがここまでバズっているのかを軽く考えてみようと思います。それにあたって#本田とじゃんけんとはそもそも何なのかをご説明します。
詳しくはこちら
要は「TwitterやLINEを通して行われているプレゼント企画のインパクトが強すぎてバズりまくってる」ということです。やっぱ本田はつよい
この手のプレゼントキャンペーンというものは他のプレゼント企画とは異なり、コンビニで商品を引き換えるためのQRコードのみを企業側は用意するだけで良い点(商品を各当選者向けに配送するなどしなくていい)、また応募する人からしてみても面倒な個人情報と住所の入力が無く、数タップだけで商品を手に入れられる利便性があります。それに高額な広告掲載料を求められる駅やビルへの壁面広告、テレビCMとは違って、インターネット上でそれを行える環境さえあれば、その制作費のみを企業は負担すれば良くなり、安価にプロモーションを行えます。加えて、その情報をユーザー一人ひとりが再発信するため、極めて高い情報電波機能と友人同士の局所的連結機能*1が生かされることとなります。
そして、今回本田圭佑選手というインターネットを利用する若い人たちからも人気の高い広告塔の存在が有効的であったとも考えられます。
更に、じゃんけんというルールが極めて明確で勝率が1/3というゲームがユーザーにも受け入れられたのと、「YOU LOSE」という挑発的な本田、「俺の勝ち!何で負けたか、明日まで考えといてください。そしたら何かが見えてくるはずです。ほな、いただきます。」の独特すぎる言い回しはネット民からの注目を集めました。
現在、このプロモーション動画を素材としたパロディ動画がネット上でミームとなっており、「ラップバトルを仕掛けてくる本田圭佑」「本田圭佑MAD動画」など更に#本田とじゃんけんは形を変えて広がりを見せています。
1日1回勝負で期間中なら何度でも再挑戦が可能ということで絶えず誰かしらが本田とじゃんけんをしており、嫌でもこの広告を見ることになってしまいますが、個人的にこのプロモーションは大大大大成功を収めたのではないでしょうか。じゃんけんに負けてもペプシコーラを飲んでみたい、限定商品を購入してみたいという意欲が湧きます。大概のネット広告って地味でつまらないものが多いですが、ユーザーの選択肢によって結果が変わってくる点など実に創意的でした。無理して難しいこと言おうとするから誤用多かったりするけど、とにかく伝われ